初めてのお子さんだと、病院でお薬をもらったりしてもどう飲ませたらいいか迷いますよね。
- 子どもへの粉薬の飲ませ方を知りたい
- 薬をまぜていい食べ物、飲み物を知りたい
- 子どもに早くよくなってほしいけど、薬をのむのはどんな意味があるの?
薬剤師歴10年の私が、これらの疑問にお答えします。
1.子どもに粉薬を飲ませる際の方法3選
子どもに粉薬を飲ませるとき、大きく分けて3つの方法があります。
その子の好みや年齢に応じて、使い分けてみましょう。
(1)溶かして飲ませる
①少量の水で溶かす
②スポイトやスプーンで飲ませる
一番シンプルな方法です。シロップの薬も飲めるならこの方法で良いですね。
(2)団子状にして飲ませる
①粉薬に1滴ずつ水を加えて、お団子ができる程度にまとめる
②きれいに洗った手で上あごか頬の内側にすりつける
③水やミルクを飲ませる
1歳未満まではこの方法もおすすめです。薬が舌にふれないため、苦みをあまり感じません。
(3)服薬補助製品を使う
オブラート
①オブラートの中に粉薬を入れ、とじて薬をとじこめる
②薬を包んだオブラートの外側を水でぬらして飲ませる
小学生以上のお子さんにおすすめです。
風味がついているものもあり、この方法で上手に飲めれば薬の味を感じることはありません。
服薬補助ゼリー
①ゼリーの上に粉薬をおく
②その上からゼリーで包み込んで飲ませる
「おくすり飲めたね」などのゼリーがこれに当てはまります。
製品によりますが、離乳中期ごろから使用可能です。
様々な風味のものがあるため、合うものを使い分けることができますね。
2.食べ物や飲み物で、薬と混ぜてもいいもの・いけないもの
薬をどうしてものんでくれない場合、食べ物や飲み物に混ぜてもいいのか気になりますよね。
薬と混ぜてもいいもの
味が強いものはお薬の味を感じにくくして飲ませることが可能です。
例:ヨーグルト、アイスクリーム、ジャム、プリン、ジュース、みそ汁、海苔の佃煮など
ただし、お薬によっては逆に苦みが増して飲みにくくなるものもあるため、気になる場合は薬剤師に相談してくださいね。
薬と混ぜてはいけないもの
・ミルクや白米
主要な栄養源であり、まずいものと認識して嫌いになってしまうといけないので混ぜないようにしましょう。
3.薬を飲む意義は?
子どもに処方される薬の多くは、下記のふたつに分けられると思います。
症状をおさえる薬
咳をしずめたり、たんや鼻水を出やすくしたり、熱をさげたりすることで症状を楽にします。
薬を飲めないと症状が続きますが、ふつうの風邪による症状であれば時間の経過とともに治っていきますね。
抗生剤(抗菌薬)
細菌感染が疑われる場合は菌をやっつける薬、いわゆる抗生剤が処方されます。
菌をやっつけるために必要なので、なるべく飲めた方が良いですね。
まとめ:いろいろな飲ませ方を試してみましょう!
今回は子どもへの薬の飲ませ方についてご説明しました。
お子さんの好みに合わせて、飲んでくれやすい方法を試してみてください。
お子さんの成長とともに適した方法も変化するため、その時々に応じた飲ませ方をしましょう。
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